第39話が終わりました。
ネタバレですので、みたくない方はみないでくださいね!
第三十九話
順子の店
あなたは、置き去りにされた、赤ん坊の私を連れてきただけという春子にそんなこと言わないで。どうしてそんな事いうの。誰かにそう言われたの?と聞く里子。
宮崎工房に、本当のお父さんだって言って岩上さんが訪ねてきてくれたのを聞いたの。だから私、本当のお父さんと一緒に暮らすという春子。
本当にそうおもっているの?ときく里子。
お父さん、優しいんだ。
私、前から知っていたの。あなたの子供じゃないってという春子。
どうして?という里子。
あなたと順子さんが話しているのを聞いたの。
だから、私、本当のお父さんかお母さんが見つかるまで、あなたにお世話になろうと思ったの。
あなたは優しいから私が喜べば、本当の子供のように守ってくれた。
本当はパエリアも唐揚げも肉じゃがもそんなに好きじゃなかったの。
でもそうやって好かれないと、本当の子供じゃないって捨てられちゃうんじゃないかっていつもびくびくしながらご機嫌とってたの。
ごめんなさい。騙したりしてという春子。
春子、嘘でしょ?嘘だっていってという里子。
がっかりしたでしょ?私のこと、嫌いになったでしょ?
それでも仕方ないです。これが私のずる賢い本当の姿だから。
でも、これからは本当のお父さんと一緒に暮らすから安心してください。
お金で私を取り戻そうとしても無駄です。
私は、本当のお父さんと一緒に暮らします。
だからもう私の事は忘れてください。
今まで育ててくださってありがとうございましたという春子。
春子、何でもする。
何でもいう事聞くからお願い、行かないで。
お母さん、春子がいないと生きていけないという里子。
あなたはお母さんじゃないでしょ!
私を放して!だからあなたも本当のご主人と娘さんと一緒に暮らしてくださいという春子。
どうしてそんな事いうの?と泣く里子。
私はいなくなるけど、すみれちゃんのお母さんの記念品をお願いします。
楽しかった思い出だから。
でも、私のためにお金をためてくれた事には感謝してます。
体に気をつけてお元気で。さようならと泣きながら出て行く春子。
春子ーと泣き崩れる里子。
岩上と手をつなぎながら行く春子。
順子がきて、何があったの?と聞く。
病院
精神科の医師の診断では、パニック障害ではないかということですが、さらに検査が必要なので、しばらく入院してください。もうすぐお薬が効いてきますので、安静にしてくださいという医師。
私が入院している事は、外部に漏れないようにお願いしますという大造。
しばらくゆっくりとこの病院で静養して下さいという照。
剛太郎くんのことが・・・。まきのことが・・・。すみれのことが・・・・といい眠る大造。
その事も私にお任せ下さい。
大造様、照は大造様がやっと私の元に帰ってくださったような気がして嬉しく思います。
安心して下さい。万が一のことがあった時には大造様をお守りします。
私と、私が産んだ大造様との子供でという照。
ホテル
本当にお母さんのところに帰らなくていいのか?ときく岩上。
本当のお父さんなんでしょ?
ちゃんと育ててという春子。
ああ。気がかわって、帰りたくなったら言えよ。隣にいるからと出て行く岩上。
里子の泣いた顔を思い出し
お母さん、あなたをお母さんじゃないって言ってごめんなさい。
お母さんが順子ちゃんと話していたのを聞いたなんて嘘をいってごめんなさい。
唐揚げも肉じゃがもパエリアも大好きだよ。捨てられたなんて思った事なんて一度もなかった。
本当は本当はお母さんが大好きなの
お母さんが大好きだから、本当の家族と幸せになってほしいの。
お母さんが大好きだから・・・・
と泣きながらいう春子。
枝川会館
照がリュックをもってくる。
今すぐ枝川流を捨てる訳ではないのですねと確認する照。
そんな事したら、3万人の門弟さん達に迷惑がかかる。
まきさんに罪はない。里子と一緒に生きる道を選んだとしても、まきさんの心の痛手を最小限にして去るつもりですという剛太郎。
大造が倒れて入院した。パニック障害の疑いがあるとの事でしたと報告する照。
自分でまいた種のせいだと突き放したい気持ちもあるが、10年間尊敬してきた人なので心配でもある。
そのリュックどうしたんですか?と聞く剛太郎。
誤配された段ボールに入ってたいのを運送屋さんが届けてくれたそうです。
段ボールの中から鳴き声が聞こえたと思ったら、小さな女の子が泣きながらでてきたのを覚えていると言っていたそうですという照。
リュックの名前をみて、春子ちゃん、段ボールの中で聞いてたんだ。
常滑にいってきますと出て行く剛太郎。
内線で、千葉を理事長室に呼ぶ照。
順子の店
順子に話す里子。
何かの間違いに決まっている。
もしかして、岩上に脅されているのかもしれないという順子。
そこに剛太郎がくる。
これ春子ちゃんのですよね?とリュックを渡す。
どうしてこれを?と聞く里子。
先日、理事長室に間違えて届けられた段ボールの中に入ってたそうなんですという剛太郎。
どういう事か聞く里子に、段ボールの中に春子ちゃんがいて、私たちの話を聞いたみたいなんですという剛太郎。
何の話を聞いたというんですか?と聞く里子。
順子に2人だけで話をさせてくれないかと頼む剛太郎。
2人だけでの方が話しやすい事もあるし、少し出てきますと出かける順子。
それで、どんな話を春子はきいたんですか?ときく里子。
私の記憶が戻った話ですという雄介(剛太郎)
やっぱり戻ってたんだという里子。
謝る雄介。
本当はその話は聞きたくなかったです。
枝川会館であなたと初めてあったとき、私すぐに雄介さんだってわかりました。
3年にもみたない短い時間でしたけど、愛し合って、子供を授かった夫婦ですもん、わかります。
そのとき、私、何を思ったかわかりますか?ときく里子。
首をふる雄介。
心の中で手を合わせて、生きていてくれてありがとうって思った。
何で?とかどうして?とか疑問じゃなくて、生きてくれてありがとうって思ったんです。
生きていてくれた。生かしてくれたことに神様に心から感謝したくなったという里子。
記憶が戻ってどうしたらいいか本気で考えたんだ。
東京のね、父さんにも会いに行ったんだという雄介。
えっ?お父様お元気でした?ときく里子。
うん。元気だったという剛太郎。
笑いながらお母様は?ときく里子。
3年前に亡くなったって。
聞いたよ。俺が死んだと思った母さんは、ずいぶん里子につらく当たったらしいな。
ごめんなという雄介。
そんな・・・という里子。
里子、あのころに戻りたくないか?
あのころに戻りたくないか?と二度きく雄介。
泣きながら、できるならあの日に戻りたいという里子。
それじゃ、もう一度、あの日からやり直そうと里子の肩を抱き寄せる雄介。
あの日、事故で雄介さんと春子が流されたって聞いたとき、私どうしても信じる事ができなかった。
家に帰ったら、雄介さんが抽選であてた着物を呉服屋さんが届けてくれたの。
ありがとう言えて良かった。という里子。
どうだった、気に入ってくれた?という雄介。
そんな事、覚えている訳ないじゃないという里子。
そっかという雄介。
雄介さん、事故に遭う前の日、雄介さんがスランプから抜け出せたっていって描いてくれた絵覚えてる?という里子。
あっ。あの描きかけでそのままだった絵の事?あれ、まだ持ってんの?ときく雄介。
うん、持ってるという里子。
泣きながら、見せてくんないという雄介。
笑いながらうんという里子。
まきが順子の店にくる。
里子と雄介は2Fにいる。
雄介さん、この余白に、雄介さんと春子を描いてくれるっていった事覚えてる?ときく里子。
思い出したという雄介。
こうしてると、10年前にかえったみたいだねという里子。
そうだねという雄介。
雄介さん、10年ぶりに戻ったご挨拶とこそばす里子。
やめろって里子と泣きながらいう雄介。
まきがこんにちはと入ってくるが誰もでず、声が聞こえてくる。
だって、雄介さん、くずぐられると本当にうれしそうなんだもんという里子。
やめろって里子という雄介。
まきは、雄介さん?里子?という。
こうしてると、本当にあの日に戻ったみたいだねという里子。
何か、記憶を無くしてたことが嘘みたいに感じるよという雄介。
部屋の前にあがり、剛太郎さん?里子さん?というまき。
雄介さん、私のこと、もう一度好きになった?ときく里子。
私、石原雄介は、遠藤里子さんにもう一度恋しましたと泣きながらいう雄介。
でも、もう戻れないんだねと泣くのを我慢して笑う里子。
もう一度やり直せないか?ときく雄介。
それはもうできない。私には春子もいるしという里子。
泣きながら、そうだなという雄介。
雄介さん、本当にこれでお別れにしましょう。
私は春子を何としてでも岩上から取り戻して、この街をでて、新しい街で人生を歩んでいきますという里子。
わかった。
できることは何でもする。力になるという雄介。
ありがとうと笑う里子。
ガタンと音がしてドアをあける。
まきがいて驚く二人。
剛太郎さん、記憶を取り戻していたのね?
その上、里子さんが奥様だったなんて。
私に隠れて密会するだなんて、お二人はなんて、何てふしだらな方達なの。
お二人とも不潔ですというまき。
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感想
春子・・・・。できすぎた子供だよ。
いくらお母さんのためだからといって、岩上についていくなんて・・・・。
あなたといったり、順子さんといったり、普段といい方も変えて、凄すぎです。
そして、まき、タイミングよく来すぎです・・・。
まー、そうしないと展開がないからですが・・・・。
そして、思っていたとおり、千葉は照と大造の子供で間違いなさそうな感じです。
次回予告
まきは勘違いをして怒っている。
それに対して、状況を説明する里子。
雄介だと気付いたあとも、無二の親友であるまきの気持ちや、大切に育ててきた春子の事を思い、詮索しないでおこうとおもったと話す。
まきは、大造に本当の事を知っているのでは?と聞きにいっていました。
すみれは、春子の事が心配で宮崎工房に。
そこで、春子の自作だという話を聞くようです。
岩上は、春子を返して欲しいなら、枝川の秘密を話すようにいっていました。
お金をとっておきながら・・・・。
照の動きも気になります。
千葉を事務長室に呼び出し、何を話すのでしょうか?
明日が楽しみです。