第40話が終わりました。
ネタバレですので、みたくない方はみないでくださいね!
第四十話
まきさん、勘違いしないで下さいという里子。
何が勘違いなんですか?
たった今「好きになった」「もう一度、恋をしました」と言ってる二人のやりとりを確かにこの耳で聞いたんです。
勘違いだなんて言い訳をするなんて、わたしを侮辱するつもりですか?というまき。
侮辱だなんて、そんなつもりはないという里子。
だったら、どうしてこんなことになったのか、きちんと説明してというまき。
私と里子さんは、私が記憶をなくす前、夫婦だったんですという剛太郎。
何をいっているのかわかりません。
剛太郎さんは、アメリカで奥様を事故で亡くされてすみれさんを連れて、私と結婚してくれたのに、里子さんと夫婦だなんて。密会の言い訳としては、あまりにも陳腐だというまき。
本当なんです。
10年前、私と雄介さんは確かに夫婦だったんですという里子。
雄介さんって、誰なんですか?というまき。
まきさん、落ついて聞いてくださいという剛太郎。
落ち着けですって?
10年間、信じてきた夫が、私の無二の親友である里子さんと密会する現場に遭遇して、落ち着ける訳がないというまき。
私と初めて会った時のこと覚えていますか?
枝川会館にいって、私がまきさんに説明したときのことという里子。
宮崎のスランプの話、絵描きをしていた夫が同じだったという話を思い出す。
その亡くなられたご主人というのは・・・というまき。
そうなんです。今はまきさんのご主人の枝川剛太郎さんなんですという里子。
どうしてそんなことに?というまき。
私も雄介さんと再会したときは、本当に驚きましたという里子。
おかしいですわ。
亡くなったご主人に再会したのなら、どうしてそんなことになったのか?
私なら確かめずにはいられないというまき。
私は、親友のまきさんからご主人があなたにとってどれだけ必要な人か聞いていたから、確かめる事は出来なかったんです。
それに、私には春子がいます。まきさんに私と春子が実の親子ではないって言われたときに話せなかった話をします。
10年前、私は全てに絶望して死のうと思ったんですという里子。
本当のことなの?というまき。
死ぬ前に、最期にお別れを言おうと、友人のところに行ったら、隣の部屋で親に放置されていた赤ん坊が大声でないていたんです。このままだと、親に殺されるかもしれないと聞いた私は、その子を連れて、一緒に死のうって決めました。
私、施設で暮らしていたとき、施設の人に「あなたのお母さんはあなたを連れて心中をしようとして死んだ」って言われたんです。
私、海の中で、赤ちゃんを抱きながら、お母さんは私と同じことしようとしてたんだって思った。そしたらどこからかお母さんが私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
そのとき、赤ちゃんも急に泣き出して、海から出て、その子にお乳をあたえながら、この子を春子として育てようと決めた。
だから、春子は私の運命を懸けた娘。私の子供なんです。
私にとって、一番大事なのは、今の春子との生活なんですという里子。
その春子ちゃんが、かつて私と里子さんが夫婦で、すみれが2人の子供であると知ってしまったということを伝えるためにここに来たんですという剛太郎。
そうだったんですかというまき。
ですが、10年前の話をしているうちに、つい私が懐かしく思ってしまい、里子さんを巻き込んでしまっただけなんです。本当に密会していた訳ではない。信じてくださいという剛太郎。
私もつい10年前に戻ったみたいになってしまってと謝る里子。
でもどうして、10年前に里子さんのご主人だった方が今は私の主人に?
剛太郎さんも、そのことについてご存知ないのですか?ときくまき。
無言の剛太郎。
ご存知なんですね?
どうして知っているのに、何もいってくれないのか?というまき。
世の中には知らない方がいいこともあるんじゃないんですか?という里子。
そうですね。お父様ならすべてをご存知のはずです。
わかりました。剛太郎さんが何も言わないなら、お父様に聞きますというまき。
いかない方がいい。里子さんのいうとおり、聞かなくていいこともあるという剛太郎。
枝川家
大造が車椅子で帰ってくる。
驚く照。
現実から逃げようとしてると思われるのは、何があっても私は嫌なんだ。
だから退院させてもらったという大造。
ベッドで横にならなくていいのか?ときく照に、心の病は自分との闘いでもあると以前何かの本で読んだことがある。
私は、放浪の旅をやめて、ここで、自分と闘うことに決めたという大造。
わかりました。
用があるときに呼んでくださいという照。
順子の店
密会といったことを謝るまき。
今まで通り、お友達でいていいですか?ときく里子。
私の方こそお願いしますといい、剛太郎と帰るまき。
宮崎工房
すみれがくる。
春子さんは今日はきていませんか?ときくすみれ。
私もさっき病院から戻ったばかりで、里子さんと春子ちゃんは今日どうしているのか分からないという宮崎。
そうですかというすみれに、そうそう春子ちゃんが作った自己犠牲の物語、なかなか面白かったよ。
すみれちゃんからたくさん借りた物語が面白かったので、自分で作ってみたってという宮崎。
どんな話なんですか?聞きたいというすみれ。
順子の店
まきさんからそのまま雄介さんを奪ってしまえばよかったのにという順子。
そんなつもりはないという里子。
いつまでたっても優等生だねという順子に、当たり前という里子。
雄介さんがなぜ剛太郎さんになったかまきさんは聞き出すつもりかな?ときく順子。
私も雄介さんもとめたんだけどという里子。
里子姉ちゃんは知っているの?と聞かれ、知らないわ。知りたいとも思わない。私は今の事実を受け入れるだけで精一杯という里子。
春子ちゃん、今どうしてるかな?という順子。
岩上に電話して、春子にあって、ちゃんと話してみる。
私からすべてを話したら、わかってくれると思うという里子。
宮崎工房
すみれに、春子が作った自己犠牲の話をする宮崎。
どうしてそんなことを思いついたのかしら?というすみれに、そこが春子ちゃんのいつものユニークなところだよ。おまけに名前もちゃんと考えてあるという宮崎。
どんな名前かきくすみれ。
すみれちゃんのお父さんが石原雄介さんで、里子さんが石原里子さん、すみれちゃんが春子ちゃんという宮崎。
どうして、私が春子?ときくすみれ。
大丈夫。その名前は、ちゃんと後で元に戻るからという宮崎。
元にもどる?というすみれ。
宮崎は話を続ける。
すみれちゃんのお父さんは記憶をなくす。
でも、里子さんと再会して思い出すんだと話す。
とうことは、石原雄介に戻ったということですか?ときくすみれ。
でも、記憶が戻ったことは、すみれちゃんもまきさんも誰もしらないという宮崎。
ということは、私も春子に戻るってこと?というすみれ。
うん。そうなると春子ちゃんが二人になるよね?
そこで春子ちゃんは考えた。
10年前、里子さんがどこかから連れてきた赤ちゃん。つまり、もう一人の春子ちゃんを登場させるんだ。
その春子ちゃんがすべての事実を知ったとしてその主人公の春子ちゃんを主人公に自己犠牲でみんなを幸せにできる物語を作れるかって相談されたんだという宮崎。
それで、先生は何てお答えになったんですか?ときくすみれ。
春子ちゃんが身を引いて、本当のお父さんかお母さんを捜す旅に出るラストがいいんじゃないかって話をしたんだという宮崎。
本当のお父さんかお母さんを捜し出すというすみれ。
自分が自己犠牲になってつらくても、みんなの幸せのために行動するのが自己犠牲だからねという宮崎。
春子さんの本当のお父さん、お母さんというすみれ。
枝川会館
岩上がきている。
みんな留守だという受付に、待たせてもらうという岩上。
岩上の携帯がなる。
相手は里子。
春子に会わせてください。帰してくださいという里子。
帰すも何も、あの子がかってにホテルに帰ってきたんですよ。
まあいいや。枝川流か枝川家の秘密、あんたも知ってるんでしょ?
それを教えてくれるなら、春子をあなたに帰しますよという岩上。
そんなことはできませんという里子。
それでしたら、お話はここまでです。
ですが、話してくれる気になったらいつでも話してください。
話してくれたら、あなたの春子ちゃんをお返ししますといい、電話をきる岩上。
枝川家
まきは大造に、話を聞かせてもらいたいことがあるがいいかという。
もちろんだとも。聞きたいことがあれば、何でもきくようにという大造。
本当のことを話してくださいというまき。
ああという大造。
照が私もご一緒させていただいていいでしょうか?ときく。
断るまき。
それで、何が聞きたいのかね?という大造。
剛太郎さんの記憶が戻ったことをなぜ、私に教えてくれなかったのですか?
私、たった今、剛太郎さんの記憶が戻ったことをしりました。
剛太郎さんは、記憶を無くされる前、石原雄介という人だったのですね?
そして、遠藤里子さんとご夫婦だったのですね。
私、エアメールの交換で、藤塚剛太郎さんはアメリカに住んでいた方だと信じていました。
それがどうして、遠藤里子さんのご主人と入れ替わってしまったのでしょうか?
このことはお父様にしか分からないというまき。
私が愚かだった。
愚かな私は、まきの笑顔を見たかっただけで・・・・
ここまででした。
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感想
一昨日、昨日が衝撃な感じだったこともあり、今日は、今までの内容のおさらい的な印象でした。
まきと里子も関係が悪くなる訳でもなく、親友のままでとなりました。
そして、宮崎先生・・・。何もわかってなさすぎる・・・。
いや、それが当たり前なんですけどね・・・。
すみれがその話を聞いたことで、すみれが事実をしったときの対応が少し変わってくるのではないかな?と思いました。
次回予告
大造からすべての話をきいたまきは、お父さんのしたことは愛なんかじゃないというが、自分の罪でもあると思うようです。
剛太郎に、お父さんがしたこと許してくださいと謝っていました。
里子はというと、宮崎から春子の作った自己犠牲の物語の話をきき、春子が岩上のところにいった理由をしる。
本当の話だと聞いた宮崎は、自分がしたことを悔やむ。
すみれも、本当の話なのでは?と思うようになり、剛太郎に記憶が戻ったのかきくようです。
剛太郎は、このままの生活をした方が良いと思い、戻っていないと嘘をつくようですね。
さらに、照は隠していた秘密を大造に話すようです。
月曜日が楽しみです。