第26話が終わりました。
ネタバレですので、みたくない方はみないでくださいね!
第二十六話
エレベーターに閉じ込められる里子と剛太郎。
エレベーターが怖い里子は息があらい。
安心してください。私がついていますからという剛太郎。
枝川家
春子が探検している。
使用人の部屋の前
やめると思ったんだよね。だって仕事できないもん。
照さんに怒られたじゃないですか私たちという琴子。
そうよ、私たちのせいにされちゃってさ。もうやんなっちゃうよねという常子。
場所を移動する春子。
照は、すみません、わざわざお越しいただいてと話している。
相手は、病院の先生の杉本
いいえ、病院も近所ですし、本来なら枝川会館に伺うのが筋ですから私の方こそ助かりますという杉本。
こちらが明日、インフルエンザの注射を受けていただく職員のリストになりますという照。
この前の健康診断をすませていない人の検査もしておきましょうかという杉本。
お客さんに出した大福をみて、春子はおいしそうという。
照と杉本は家元は元気かなど世間話をしている。
エレベーターの中
剛太郎は里子を落ち着かせようとしている。
少し落ち着いてきたようですね。何か話をしましょうか。
何がいいかな?昔ね、ある村にごんといういたずら好きの子ぎつねが住んでいましたと話をする。
枝川家
お客様に出した大福が残っているのをみつけ、残り物だからいいよねと持っていき、自分の部屋で食べる春子。
エレベーターの中
剛太郎が話をしている。
新美南吉先生のごんぎつねのお話ですねという里子。
そういう題名のお話だったんですか?という剛太郎。
はいという里子。
遠藤さんを楽にしようととっさに思い浮かんだんです。有名な話なのか、自分の作り話なのかわらかないまま話をしましたという剛太郎。
剛太郎に抱きついているのにきづき、すみませんと謝り。
だいぶ落ち着きました。だからエレベーターは嫌いなんです。もう大丈夫ですという里子。
それは良かったという剛太郎。
どうかなされましたか?という里子。
ごんぎつねっていう題名にまったく記憶がなくてという剛太郎。
まきさんから聞きました。記憶喪失なんですよねという里子。
10年前に事故にあって、記憶を失った直後の私は、本当に不安でした。
唯一、私のことをしっているのは家元とまきさんだけだったんです。この広い地球で私の知っている人たちはこの二人しかいない。この人たちとはぐれたら私は生きていけない。そう思って必死に二人を信じました。
その頭の一方で、本当は何かとてつもないことに巻き込まれているんじゃないかと思いました。
ですが、その不安は、1年2年と時間が過ぎていくうちになくなっていきました。
家元や、まきさんの正直で崇高な精神に触れながら毎日を過ごしているうちに、これで良かったんだ。
間違いじゃなかったんだと安心して過ごせるようになった。
そして、3年がたつころには、もうまったく不安もなく、未来をつくっていく理想が芽生えてきました。
不安というトンネルを抜けた後は、精力的に、枝川流の発展に尽くしてきました。
なぜだか、あなたにこの10年の話をすると楽になりましたという剛太郎。
私も落ち着きましたという里子。
一つ聞いていいですか?ご主人はどれぐらい私に似ていたんですか?ときく剛太郎。
エレベーターが動く。
ご迷惑をおかけしてすみませんでしたという里子。
遠藤さんは枝川家で働いてもらっているいじょう、家族も同然ですからとう剛太郎。
昔雄介に、そんな事いうなよ。夫婦だろ。里子がつらいときは俺が里子を守るといった言葉を思い出す。
千葉がきて、停電の影響で時間がかかってすみませんという。
そういう事情ならしかたありませんねという剛太郎。
照に伝言をお願いされる里子。
エール財団の会長が来日されてて、明日の夜、急遽、東京の大使館でレセプションパーティーが行われる事になった。家元は一足先に東京に向かっていて、私とまきさんもすみれを学校に迎えにいったら東京に向かう。ですので、礼服を明日の朝までに東京のルッツホテルに届くように手配してほしいとお伝えくださいという剛太郎。
承知しましたと帰る里子。
枝川家
里子は玄関で、雄介さん、記憶をなくしてもいい人なんだねとつぶやく。
宅配の業者がくる。
これお願いしますという里子。
確かに預かりましたと荷物を持っていく宅配業者。
それでは、遠藤さん、お掃除が終わって、来客の時間が過ぎたら今日の仕事は終わりです。
夕食は厨房にとりにいって、お部屋で食べてくださいという照。
お礼をいう里子。
それと、明日枝川会館でインフルエンザの予防注射がありますので、朝一番でお嬢さんの春子さんと一緒にいって受けてくださいという照。
予防注射なんて大丈夫という里子に、いくらあなたが大丈夫でも、万が一かかってしまったら、あなたを雇った枝川家と枝川流の落ち度となります。義務だと思ってうけてくださいという照。
部屋で食事をする里子と春子。
カレーってこんなご馳走だったっけ?と嬉しそうな春子。
うん。明日は早くにインフルエンザの予防注射で枝川会館にいかなきゃいけないから、今夜は早く寝ましょう。という里子。
注射はいいやという春子に。これも仕事の一環なの。帰りに何か買ってあげるから一緒に行こうという里子。
枝川会館
予防注射をする里子と春子。
帰りに大福買ってといい、大福を買ってもらう里子。
日曜日、陶芸学校。
すみれと春子が仲良く話をしている。
まきと剛太郎もくる。
まきは、急な仕事をお願いしておきながら、突然家を留守にしてと謝る。
気にしないでという里子に、仕事はなれてきました?ときくまき。
とてもとてもという里子に、人数が少ないので大変でしょう?
でも照さんに引き続き人の手配を頼んでいますので、もう少し我慢してください。
今日、照さんは?というまき。
福岡の主婦の会合で、朝早く出かけられたという里子。
杉本先生がくる
まきに少し話があるという。
照さんがいないので、まきさんにと思ったのですが、いいですか?という杉本。
私がききますと理事長室にどうぞと案内するまき。
理事長室
インフルエンザの予防接種のときに、枝川会として、健康診断が済んでいない人の検査を依頼されたのですが、遠藤里子さん、春子さん親子なんですが、血液型からして本当の親子ではないという杉本。
お母さんの遠藤里子さんはAB型、娘さんの血液型はO型。
親子としては絶対にありえないという。
この事は、誰にも言わず、内緒にしておいて下さいというまき。
照さんにもですか?ときく杉本に、そうです。きっと里子さんも何かご事情がおありでしょうから。私が里子さんとお話しして、必要であれば、照さんにも話しますというまき。
承知しましたと帰る杉本。
まきが降りてくる。
仲の良い、春子と里子の会話を聞くまき。
里子に、お話したいことがあるから、少しいいですか?というまき。
理事長室
お話って何でしょうか?という里子。
先日、インフルエンザの予防注射をしていただきました。そのときに血液検査も同時にしてもらったのですが、里子さんと春子ちゃんは、本当の親子ではありませんね。血液検査の結果からわかったことです。
安心して下さい。里子さんだけに苦しい思いはさせません。実は、すみれは、私が産んだ子供ではないのです。
里子ちゃんと春子ちゃんのことは誰にも話しません。だからすみれと私のことにも誰にも話さないでというまき。
まきさん、どうしてすみれちゃんはまきさんが産んだ子じゃないなんてそんな大事なこと、私なんかに言ったりしたんですか?それにどうして勝手に検査なんてしたんですか?という里子。
あの検査は、枝川流の職員全員を対象とした検査なんですというまき。
春子までする必要があるんですか?という里子。
それは、春子ちゃんも枝川家で一緒に暮らすので、照さんが善意で調べさせたんだと思います。ごめんなさい。私、枝川流のためだと思い自分で産んだ子供だと嘘をついて、すみれを育てていることが苦しくて仕方がなかったの。
だから、里子さんも同じ苦しみを抱えている者同士、話をして、苦しみを分かち合いたいと思ったというまき。
私は、苦しくなんてありません。
春子は私が産んだ子です。だから私は苦しくなんてありません。
きっと、私と春子に血のつながりがないなんて、きっと血液検査の間違いです。
だから、まきさんから聞いたお話は聞かなかったことにします。
まきさんもこれ以上、私と春子のことをこれ以上詮索するのはやめて下さい。
そろそろ陶芸学校も終わる頃です戻りましょうと出て行く里子。
まきをエレベーターに案内し、私エレベーターが苦手なので、階段でいきます。
それとまきさん、すみれちゃんがまきさんが産んだ子じゃないなんて私、絶対に信じませんからという里子。
里子さん・・・というまき。
まきさん、あなたの言葉を信じてしまったら、すみれちゃんが、10年前、私が産んだ春子じゃないかって確かめたくなっちゃうじゃない。それに。。。と雄介の顔を浮かべる。
あなたのご主人が雄介さんだと秘密にしておく自信がなくなってしまう。
そしたら、きっとあなたは苦しむことになる。
それに、私も春子もすみれちゃんも、あなたのご主人もみんな苦しむことになる。
だから、すみれちゃんは、まきさんが産んだすみれちゃん、春子は私が産んだ春子。
そのことだけは何があっても変えてはいけないのよ。お願いわかってという里子。
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感想
健康診断でわかったのは、春子と里子が親子じゃないってことだったんですね。
でも照が出張で良かったですよね。
まきと里子はお互いの秘密がわかってしまいましたが。
それにしても、里子は、こんな状況でも働き続けるなんてすごすぎですよ。
剛太郎も、何か思い出していく感じでしょうか?
次回予告
次回は、食事会。
春子はすみれからのリクエストで、童謡を歌うようです。
きっと、迷子の迷子のお巡りさんって歌うんでしょうね・・・・。
それを聞いた剛太郎は、何か思い出すようです。
さらに、すみれは春子に、自分がお母さんの子供ではないと話していました。
すみれは知っていたのでしょうか?
九兵衞は順子の店にいっていましたが、こちらもまだ何か秘密がありそうですね。
展開が気になります。