2018年7月5日(木) 19時57分~21時00分放送の
【実録!虐待疑われた看護師と女性弁護士の戦い!!】
内容をみたら、思い出しました!!
ストレス発散のため、勤めている病院に入院していた患者たちの爪をはいでいたという驚愕のニュース
めっちゃ怖い!と思った記憶が・・・。
でも、内容見ていると、爪のフットケア???
そういえば、逮捕された時にニュースをみたのは覚えているけど、その後って知らない・・・。
という事で、気になるので調べてみたいと思います。
爪はぎ看護師事件
2007年6月8日から15日にかけて。
北九州八幡東病院の東6階病棟の責任者である上田里美看護課長(40)が、6月8日から15日にかけて、入院している認知症の老人患者4人の足の爪をはがしていたことが病院側からの公表され、公になった。病院はこのことについて「あってはならないことが起きた。患者や家族にお詫びしたい」と謝罪した、と言う。
福岡県警捜査一課と八幡東署は7月2日、4人のうち70歳の女性患者について、上田看護課長が足の親指と中指の爪をはがし10日間のけがを負わせたとして、傷害容疑で逮捕した。病院側は逮捕後、彼女を懲戒解雇した。
こういったニュースで「爪剥ぎ看護師」として取り上げられました。
彼女が世話をした患者の爪が無くなっているのを見た別の看護士が、虐待であると病院側に訴える。
足の爪をはがされた患者の中には、脳梗塞の後遺症をもった患者や、認知症を患っていて足が不自由な患者もいた。
爪をはがされた患者は、悲鳴をあげながら上田里美さんに足の爪をはがされたといい、足の爪をはがすことは、もちろん医師からの指示はなかったといいます。
上記内容を聞くと、本当に怖い!!
認知症とか足が不自由で抵抗できない、何も言えない人を狙っていたの???
って思います。
というか、ごめんなさい。思っていました。
だって、病院側も謝罪しているし・・・・。
でも、実際は違ったんですね。
逮捕された上田さん
102日間拘束され、取調べが何度もあり精神的に辛かったようです。
何を言っても、捜査員に聞き入れてもらえないという絶望感
虐待なんてしていないのに、つらい取り調べから抜け出したいと、自白調書にサインをしてしまった後悔
と話されています。
やり取りをずっと続けているうちに、無力感が蓄積されていった。
「私は爪切りと表現したいけど、刑事さんが表現できないというのなら,好きなように書けばいいじゃないですか」と答える。
その後、完成して上田さんがサインする。
その調書の内容は、
「私は、そのようなつめはぎ行為をするときは、看護師としての職務など頭にはまったく無く、ただ、肥厚したつめなどをはぎたいという欲望しかないただの人間になってしまいます」
「つめを切り取ったりはがしたりする相手が、泣こうが、さけぼうが、痛かろうが、そんなことは頭になく、私自身に人を人と思わない残虐な面があるのです」
「私の残虐の行為は、看護師としてのおごりの中で生まれたものです。入院患者の足指のつめを、ニッパーなどを使って切り、はぎ取ってしまうなど、患者自身を自己の所有物のようにあつかっていたのです」
というもの。
刑事の調書は、事実とは全く違うものだった。
2009年3月30日、第一審判決ではこの自白調書も一因となって、結果は有罪となりました。
懲役6月、執行猶予3年の有罪判決。

フットケア
老人の爪は若い者の爪とは違って、ゆがんだり厚く盛り上がったりする。
以前受け持っていた病棟では、上田里美看護士はそれをていねいに切ったり削ったりといったケアを日常業務のようにしていた。
しかし、今回謝罪した病院は違っていた。患者の爪は放置され、十分なケアも受けず無惨な状態だった。
上田看護士は当然のように患者一人一人の爪を親切にケアしていた。
手足の不自由な患者や、障害をもっている患者は、自分で足をマッサージしたり、足の爪を切ったりする事が
できないため、それを代わりにしてあげるのが、フットケアだそうです。
分厚くなったり変形したりするケースが多い高齢者の爪は、放置すれば何かに引っ掛かり爪がはがれたり、変形した爪が食い込んで著しく
苦痛をもたらすことがあり、それを防ぐために専用のニッパーを使い皮膚から浮いてしまった爪を取り除いてあげるのは看護行為として必要。
手段や方法も相当であり正当業務行為だったそうです。
2007年、なぜ、病院は謝罪したのか?
今回の事件の3年前、2004年10月2日。
京都市内の病院で看護助手が女性入院患者(76)の左手中指、薬指、小指の爪をはがして3週間のけがを負わせた。
犯人は調べに対し「職場の人間関係に悩み、むしゃくしゃしてやった」と供述。
直前の9月30日にも女性患者4人も被害を受け、そのうちの1人は片足の5指すべての爪を剥がされていた。
というニュースがあったのも背景にある様子。
「不祥事隠し」と受け取られることを極度に恐れ、早く公表したのではないか?という情報もありました。
この時期は、看護スタッフの不祥事が多い時期だったそうです。
京都、爪剥ぎ(別事件)
2011年8月17~24日、京都市中京区の毛利病院で佐藤あけみ被告(38)が仕事によるストレスを解消するため、
入院中の高齢患者4人の足の親指の爪5枚を手で引っ張って剥がし、それぞれに約1週間のけがをさせたというもの。
「医療用ピンセットでやった」と供述。
「身勝手な動機で患者の爪をはがした卑劣かつ残忍な犯行」として懲役3年(求刑懲役6年)となりました。
2004年に看護助手をしていた京都市内の別の病院で、女性患者6人の手足の爪計49枚をピンセットではがしたとして逮されていた。
その後、毛利病院に虚偽の経歴を提出し、またしても患者の爪をはがし逮捕されたようです。
「上司との人間関係でイライラしていた」などと供述。
現在
上田里美さんは、2007年7月の懲戒解雇撤回を求めて同病院を訴える。
逮捕から約4年半が経過し全面解決となった。
2011年11月18日、和解が成立。
公表された和解内容
2007年7月2日の懲戒解雇は撤回する。
2010年10月31日をもって円満に退職したことを確認。
医療法人が未払い賃金や退職金などを支払う。
2013年頃から復職されたそうです。
家族
上田さん家族は心無いマスコミ報道にも怯え続けなければならなかったとありました。
その中でも、
2人の子供たちが、母のことを信じて、ちゃんと学校に通ってくれていたこと
夫が、家のことは心配するなと支えてくれたこと
と話されています。
支えてくれる、旦那様、お二人子供がいたようです。
私もそうですが、爪剥ぎ看護師の話は知っていましたが、それが冤罪だった事。
フットケアをしっかりしていた人が逮捕されていた事実は知りませんでした。
本当に、ご家族もつらかったと思います。
今回の番組、そして私もブログを通じて、本当の事を少しでもたくさんの人に知ってもらえたらと思いました。