第37話が終わりました。
ということで、まずはあらすじから。
ネタバレですので、知りたくない方は見ないでくださいね。
第三十七話
世奈子の店。
世奈子は、へ〜、美輪子の身代わりにあなたが?あなたが率先して?という。
妹はまだ学生の身分だし、とてもあんな年寄りの妻の役を背負わせるのは無理です。
人身御供のように結婚してもとうてい神経が持たないでしょう。
過去にPTSDになったこともありますし、破綻するのは目に見えていますという富貴子。
綱輝はどうするのよ?婚約してるんでしょ?という世奈子。
当然、婚約は解消します。了解してもらいますという富貴子。
後腐れのないように、きれいさっぱり縁を切れるというの?という世奈子。
できるという富貴子に、
本当かしら?男女の仲はきれいさっぱりと片付くものじゃないのよという世奈子。
婚約指輪をだし、ママが私を忌み嫌っているのはわかっているんですよ。
私みたいな偽ぼたんを綱輝さんとは一緒にさせたくないと思っている。
じゃー、ちょうどいいじゃないですか?
思いどおり、これで私たちの仲を引き裂けるんですからという富貴子。
なめた口をたたくんじゃないわよ?あなたってやっぱり信用できないわという世奈子。
じゃー、どうすればいいんですか?
無理やりみわちゃんと結婚させても悲惨な結果になるのは目に見えているのにという富貴子。
さあね。どうすればいいかしら?
とにかく社長を呼んでくるわ。あなたから連絡があったから社長も呼んでおいたという世奈子。
大隈社長に、耳打ちをする世奈子。
富貴子と大隈社長は乾杯をする。
妹にまけず美人やなという大隈社長。
牡丹と薔薇の姉妹っていわれているんですけどねという世奈子。
姉が牡丹で妹が薔薇かいな。わしはどっちかっていうと牡丹の方がいいな。
薔薇はとげがあるよってちくちく刺されると困るがな。
あんたが妹の代わりにOKしてくれそうやってきいてわしも喜んどるんやという大隈社長。
はあ、どうもという富貴子。
こうなったら思いっきり盛大に結婚の祝いをやろうじゃないかという大隈社長。
すべては、ローズガーデンの銀行の抵当権抹消の登記をしていただいて、その上でのことにしたいと思いますという富貴子。
そらそうや。わしは約束は守るがな。はははと笑う大隈社長。
いいんですかね?社長、本当に?
言っときますけど、妹よりこちらの姉の方がしたたかですよという世奈子。
男がおるそうやな?という大隈社長。
もちろん。交際相手もいるし、何しろアメリカまで渡り歩いているんですから相当な発展モードですという世奈子。
わしは、男と切れてくれさえくれりゃええのやという大隈社長。
さっきから色々とその話をしてたんですけどねという世奈子。
大丈夫やいうてんのやろ?信用したったらええがなという大隈社長。
まあ、嫌だ。
血も涙もないどケチの金貸し社長が若い女に簡単に丸め込まれたら、純情なのかえげつないのかわからないわという世奈子。
ははは。わしはな、純情なんや。今かてな、胸がドキドキしてるんや。
わしもこの年だし、早くわしの子を生んでもらいたい。
まあ、太閤はんが淀君はんと結婚するような心境なんやという大隈社長。
いけません。社長。そんなはしゃいだ気分じゃ失敗します。
若い娘にいいようにだまされてしまいますよという世奈子。
ほうか?こんな虫を殺さんようなかわいい顔して、わしをだますんかいな?という大隈社長。
今時の若い女を信用したらダメですという世奈子。
せやけど、これだけの美人なんやし、男の一人や二人おらん方がおかしいんちゃうか?という大隈社長。
だからそこをきちんと締めておかなきゃダメだって言ってるんです。
この偽ぼたんと社長が結婚すると同時に、相手の男にも別の女と結婚させる。
そうすれば社長も脇があまいなんて言われずに済むという世奈子。
別の相手をつくって、不倫防止っていうわけやな?という大隈社長。
ご明察ですわ。私、さっきからぴかぴかってひらいめいたのよ。
どうかしら?美輪子と綱輝をくっつけちゃうというのは?
綱輝が独身でフラフラしてたら、目障りで危険でしょうがないからちょうどいいじゃないのよ。それでという世奈子。
待ってください。そんな無茶な話ってという富貴子。
もともと、あなたが言っていることが無茶じゃないの。小日向家のローズガーデンを守るために、好きでもない、年上の初老男と結婚してもいいっていうんだから、無茶ついでに美輪子を綱輝と結婚させたっていいじゃないの。それが社長からの条件だわ。そうでなければ、ローズガーデンの抵当権抹消なんてとんでもないわよという世奈子。
なるほどな。名案や。名案やという大隈社長。
いいわね?あなたそこまで覚悟を決めなさいよ。
そうでなきゃ、この話はなかったことにしますからねという世奈子。
小日向家。
もういいわ。富貴子、やめましょう。次から次へと無理難題を吹っかけられて馬鹿にしている。
あんまり惨めじゃないの。第一美輪子だって綱輝さんだってこんなよこしまな話受け入れられるはずがないんだし。ローズガーデンは借金の抵当として手放すしかないわ。ジェームスおじいちゃまには申し訳ないけど、きっと許してくださるわよ。ねえ?そうしましょう?という眞澄。
私、結婚してもいいわよ。綱輝さんとなら。結婚なんて簡単じゃないの。結婚式を挙げて、藉をいれてそれでOKじゃない?だって、どうせ偽装結婚なんでしょ?形だけの?という美輪子。
偽装結婚ですって?という富貴子。
そうよ。実体はないけど、法律的には結婚しているってことだけだから、綱輝さんだって事情を話せば強力してくれるんじゃないかしら?私はどうしてもローズガーデンを失いたくないの。そのための偽装結婚なら・・・・ねえ。お姉ちゃま、綱輝さんに頼んでみてよという美輪子。
偽装結婚とつぶやく富貴子。
ここで諦めるなんて、私は絶対、いや。ねえ、そうさせて。おねえちゃま。お願いなんとかしてという美輪子。
ネイルサロン
綱輝がくる。富貴子さん、嘘だよね。冗談だよねという綱輝。
聞いたのね。ニコタマのママからという富貴子。
馬鹿みたいなこといろいろと言ってるけど、信じられないようなことばっかり言ってるけどという綱輝。
そうなのよ。私、自分でも半分は信じられないの。でも、今、信じられないような奇妙なことに、体ごと呑みこまれそうになってるんだわという富貴子。
どういうことなんだ?いったいどうなってるんだ?という綱輝。
それじゃ、僕たちの愛なんてまるでボロ雑巾のように投げ捨てられちゃったようなもんじゃないか。僕たちが交わした愛の言葉はなんだったんだ?みんなじんあいのように宙に浮いてるってことなんだな?という綱輝。
申し訳ありません。ママの言ったとおりなの。今まで愛してくださって、綱輝さん、お礼をいいます。
でもしかたがないの。あなたとの婚約は解消して、汚らしい金貸しの親父と結婚する。
私は、その道を選びますという富貴子。
それだけじゃないだろ?僕に美輪子と結婚しろだって?という綱輝。
偽装結婚よ。美輪子も承知しているわという富貴子。
笑った後、お酒を飲む。君たち姉妹はどうかしてるよ。完全に狂ってるという綱輝。
小日向家のために、みわちゃんを犠牲にはできないのという富貴子。
ローズガーデンなんて手放せばすむことじゃないかという綱輝。
そうはいかないのよ。あのバラ園は、美輪子の命のようなものなんだものとう富貴子。
例えローズガーデンが小日向家のものでなくなったって、バラ園そのものは誰かが受け継ぐんだろ?あそこにビルをおっ建てるって話じゃないんだから。毎年季節ごとにバラは綺麗に咲き続けるんだよ。それでいいじゃないかという綱輝。
それじゃ、美輪子は死んでしまうのよ。助けてやりたいのよ私はという富貴子。
しかし、あなたは小日向家の人間じゃないんだよ?あなたの実家は、あの下町のてんぷらやであの家の娘なんだ。そこまで小日向家の犠牲になることはないんだよという綱輝。
美輪子に降りかかった受難は、私が引き受けるの。何もかも全部引き受ける。そう決めてるのという富貴子。
結局、そうなんだ。君たち姉妹の絆はどこまでも強固で天地がひっくり返ろうともびくともしない。誰にも断ち切れやしないんだという綱輝。
でも、綱輝さん。私あなたを愛しています。今ほどあなたを愛してると思ったことはないわという富貴子。
僕のことなんか・・・という綱輝に、いいえ。違うの。こんなに愛してると思ったことはない。わかってください。好きなの。どうしようもなく好き。愛してるわと泣きながら綱輝に抱きつく富貴子。
助けてくれよ。もうどうしたらいいっていうんだ?という綱輝。
吉田家。
そこまで小日向家の犠牲にならなくてもよさそうなもんだのになという峰靖。
すみません。父さんにも母さんにも勝手なことしてという富貴子。
痛々しいんだよ。富貴子が。婚約者のことを諦めてまでという峰靖。
でもね、物は考えようじゃないの。相手は金貸しの大金持ちだっていうんだからという伊佐子。
大金持ちほどケチなものはないんだという峰靖。
いくらどけちでも、正式に藉をいれちまえば、こっちのもんだ。相手が死ねば多少の財産は富貴子の方に転がりこんでくるよ。40歳も年上のおじいちゃんだし、どうせ先に死ぬに決まってる。その後は、富貴子も安楽なもんだという伊佐子。
富貴子はそんな計算なんてしてないよという峰靖。
私は、美輪子がかわいそうでという富貴子。
どうしてそこまえ妹思いなのかね?父さんにはわからないという峰靖に、私もわからないと答える富貴子。
富貴子が裕福になれば、私たちだって少しはおこぼれにあずかれるんだから。人生は長いんだ。今少し苦労をしても金持ちの未亡人になってしまえばいくらでも取り返せるんじゃない。恋愛だってできるわよという伊佐子。
やめろ、やめろと杉彦がうなされている。
父さん、きっと私、何かが取り付いているんだわという富貴子・
何かって?という峰靖に、美輪子のもう一人の姉のぼたん。そのぼたんの霊が私に取り付いているのよという富貴子。
ぼたんって、多摩留に殺されて死んだぼたんか?という峰靖。
そう。ぼたんはぼたん。私は私だと思っていたけど、いつの間にか、富貴子という名前の私に、本物のぼたんの霊が取り付いてごちゃ混ぜになってるのよ。だから・・・・だからみわちゃんのためには何でもしてやれる。どうんな犠牲でも払ってやれる。そういう魂に染まってきてしまってるんだわという富貴子。
富貴子、お前大丈夫なのか?それで大丈夫なのか?という峰靖。
ええ。大丈夫よ。亡くなったぼたんが美輪子のために命を犠牲にしたように、私もやれる。美輪子のために何でもしてやれるという富貴子。
5月
笑顔の美輪子。着物をきている。
眞澄は、複雑な表情でみている。
富貴子はウェディングドレスをきている。キレイキレイという杉彦。
伊佐子と峰靖も笑っている。
綱輝さんお待たせとドラス姿で現れる美輪子。
キレイだよみわちゃんという綱輝。
富貴子と美輪子は乾杯をする。
萌子がきている。
じゃあ、今月の28日に?という萌子。
ええ。牡丹の季節がいいだろうって先方さんがいっていて、何とかホテルの披露宴会場を確保してくださったのという眞澄。
日程が迫っていたのに、よく押さえられたもんだわという萌子。
そこは、お金の力じゃないかしらという眞澄。
でも、富貴子と美輪子がこんな話をよく受け入れてという萌子。
美輪子はともかく、富貴子がという眞澄。
本当に、好きでもないそんな年寄りのところに。65歳っていったら私と一つしか違わないのよという萌子。
だから、かわいそうでという眞澄。
誰にも、真似のできることじゃない。心の強い子なんだわという萌子。
チャイムがなる。
こんにちはと杉彦がくる。
まあ奥様という伊佐子。
広いと家にかってに入る杉彦。
杉彦!という峰靖。
この度は、富貴子が思いもかけないご縁をいただきまして、私たちもびっくりするやら、あきれるやらでございましてという伊佐子。
突然お邪魔いたしまして、このたびはどうもという峰靖。
一言ご挨拶はと思ってまいりましたのという伊佐子。
それはそれはご丁寧に。まあ、どうぞおあがりになってという眞澄。
さすが、立派な家ですわねえ。でもうちの大事な娘を小日向家のために犠牲にさせられちゃ、本当につらいんですけどね。奥様は実の親でいらっしゃるしという伊佐子。
いや。こちらさまにはなかなか足を向けられない事情もございましたが、このたびの縁談で知らぬ存ぜぬでは相すまないと思ったものですからという峰靖。
杉彦は、ひたすら、広い、広いと走り回っている。
もう過去のことは水に流してね、産みの親と育ての母なんだから、仲良くしてもいいんじゃないかって。ねえ奥様という伊佐子。
はあ。どうもこれは・・・・という眞澄。
萌子がびっくしてくる。
富貴子のご両親なのよという眞澄。
えっ?てんぷらやの?という萌子。
てんぷらやの吉田家でございます。
こちら、もしかしたらお母さん?あの有名な女優の?という伊佐子。
浅黄でございますという萌子。
これはどうも。お目にかかれて光栄ですという峰靖。
私ね、以前からのファンなんですよ。よろめき心中毎回みてますという伊佐子。
シャンデリアにぶらさがる杉彦。
杉彦、やめてちょっと!という伊佐子。
驚く、萌子と眞澄。
バー
綱輝と富貴子がいる。
いよいよ明日だねという綱輝。
ええ。美輪子をよろしくお願いしますという富貴子。
よろしくも何も偽装結婚なんだから、僕はロボットになりきって、型どおりにするだけだという綱輝。
ごめんなさいね。本当にという富貴子。
富貴子の電話がなる。
金貸しじじいから?という綱輝に、いいのと電話をきる富貴子。
婚約指輪をだし、見つめる富貴子。指につける。
綱輝は、行こうという、富貴子はええという。二人で愛し合う。
愛して、愛して。これが再度だから思いっきりという富貴子。
富貴子、富貴子という綱輝に、ぼたんと呼んでもいいわ。愛して。永遠に。愛してという富貴子。
愛し続けるよ。永遠に。富貴子。ぼたん・・・ぼたんという綱輝。
今日はここまで。
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感想
予想通りに展開していってます。
予想外といえば・・・・伊佐子・・・・。
どこまでもずうずうしい・・・・。
よくも、あんな言葉を平気で笑顔で言えるな!!って感じです。
そして、結局は、美輪子にみんな振り回されてますよね・・・。
美輪子が、ローズガーデンに固執していなければ、みんな幸せなのに。
しかも、美輪子は綱輝と偽装結婚してもいいって、富貴子があの親父と結婚するのは何とも思わないの??とイライラしちゃいました。
まあ、そうしないと物語が・・・・。
次回予告
世にも奇妙な結婚式!!
なんと、合同結婚式を挙げるようです。
そして、富貴子の両親がきていることに世奈子は怒るようですね。
杉彦がウェディングケーキを倒すは、めちゃくちゃになる感じです。
そして、奇妙な宴から5年後の話になるようです。
富貴子のそばには4歳になる娘・瑠璃の姿が!
美輪子と綱輝は、お互い愛情を抱くことが出来ず、別居生活を続けているようです。
突然、綱輝が会いにきて、驚くようです。
ひょっとして僕の子じゃないのか?と言ってました。
間違いないですね・・・・。
牡丹と薔薇ですもんね。間違いなく綱輝さんの子供だと思います。
最終は・・・・・綱輝さんが子供を育て、富貴子と美輪子が一緒に暮らすとかそういう展開がまってるんでしょうか??