スマイリーキクチ　犯人に疑われた人気芸人Sとは？誹謗中傷を書き込んだ人はどんな人？治安崩壊の影響？

2016年3月18日（金） 19時00分～19時56分放送の、爆報！THE　フライデー

実録！殺人犯と呼ばれた芸能人

「女子高生コンクリート詰め殺人事件」の犯人と疑われた人気芸人Sに真相を直撃！

とありました。

このSさんというのは、スマイリーキクチさんです。

スマイリーキクチ中傷被害事件というwikiまであるほどです。

突然、「僕は殺人犯にされた～ネット中傷被害を受けた10年間」という本も出されました。

ということで、スマイリーキクチさんについて調べてみたいと思います。

プロフィール

1993年、体育専門学校時代の友人と「ナイトシフト」というお笑いコンビを組み『GAHAHAキング 爆笑王決定戦』に出演。

およそ1年半コンビとして活動した後ピン芸人へ転向。

ペ・ヨンジュンに似てるということで、2004年前後のヨン様ブームにおいては、彼の真似をする、多忙に。

1999年から2008年まで、ある凶悪事件の犯人（関係者）であるというデマがインターネット上に流れたことが

きっかけで、長年に渡って誹謗中傷や脅迫を受ける。

なぜ犯人に？

1988年に足立区で起きた凄惨な殺人事件。

後に分かったのは、「犯人の実名」として数人の名前がある掲示板（2ｃｈ)に書き込まれていてたそうです。

そこに本名の「菊池聡」「菊地聡」という名前が一緒に並んでいたことが始まりだったそうです。

当時犯人達は少年だったので名前が伏せられていたこと。

足立区出身で、犯人達と同世代、元不良・元暴走族、キクチがコンクリ事件をお笑いのネタにしていたという理由から犯人として仕立て上げられたそうです。

スマイリーキクチさんが、殺人犯にされていることをしったのは、所属事務所でマネージャーに呼び出され、知らされたそうです。

突然、殺人犯になった時はどんな気持ちだったんでしょ？

えっ？何が？って感じですよね。

しかも事実じゃないし、すぐに誤解は解けるだろうって思っていただろうな・・・。

殺人犯でなくても、事実と違う風にみられたらつらいのに、本当に辛かっただろうな。

誹謗中傷で神経性胃炎に

スマイリーキクチさんが犯人という情報を知った人たちは、

事務所のホームページに設定された掲示板に

殺してやる
死ね人殺し
凶悪殺人の共犯者、スマイリー鬼畜、氏ね
殺した過去を思い出せ、白状して楽になれよ

といった誹謗中傷を書き込むように・・・・。

その数は、1000件！！！

それでも当時はそこまで気軽にネット検索をする時代ではなかったこともあり、そんなに影響はないだろうと思っていたそうです。

そこで「このような事実は一切ございません」と事務所の掲示板にコメント。

すると、

と中傷は、ますますエスカレート。

ネットの掲示板の削除を依頼するも、運営元も「事実無根を証明しなければ削除に応じることはできません」として申請を拒否したそうです。

当時は、噂自体がどこからくるのかもわからない・・・。

「ライブ終わりに来てください。疑問に答えます。」と告知してみるも誰もこない。

あまりにもひどい中傷に、事務所のホームページの掲示板を閉鎖。

すると、今度は、「殺人者をテレビに出すな」と仕事先に電話が・・・。

仕方ないので、事務所の掲示板を再開。

また誹謗中傷がはじまる。

ファンの方が擁護する書きこみをしようものなら、ファンの人が「犯罪者擁護だ」と叩かれてしまう、

2000年、スマイリーキクチさんは警察に相談したそうです。

しかし、当時のインターネットの普及率は20％程度、この警察ではワープロを使っていた時代で、インターネット犯罪をあまり扱ったことがない様子だったそうです。

みんなが敵に見えるようになり、精神的に追い詰められ、恐怖とストレスで神経性胃炎を患うことに。

そりゃ・・・・ストレスで神経性胃炎にもなりますよね。

みんなが敵に見える。誰を信じていいのかわからない。

外に出るのも怖いので、仕事が終わったらすぐに家に帰っていたという話もありました。

また、家にいると、いろいろ調べちゃうだろうし、本当に辛い日々だったでしょうね。

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治安崩壊が影響

2008年、「ネットでさんざん嫌な思いをしたが、ブログで自分の言葉を発信すれば、汚名を晴らせる」という思いで、スマイリーキクチさんは、ブログを開設。

ブログ開設からわずか数日でブログにはすごい数の誹謗中傷が殺到。

その中には、何度も同じ人物の名前で書き込まれているものもあった。

その名前は、コンクリ事件について記述した本「治安崩壊」(2005年)を出版していた北芝健さんの名前が。

北芝さんは、元警視庁刑事としてテレビコメンテイターなどで活動していた。

「治安崩壊」には、

という内容があったそうです。

「治安崩壊」を読んだスマイリーキクチさんは、コンクリ事件の犯人が自分だと本気で信じていることに気づく。

2008年4月、もう一度警察に相談をする。

しかし、取り合ってもらえず・・・。

「治安崩壊」の出版社に抗議をしても、やはり取り合ってもらえない。

所属事務所内での風当たりも強くなって、ブログを休止。

すると、「スマイリーキクチ ブログ休止の真相は足立区殺人事件の主犯格が出所するから！？」という内容が拡散される。

影響は兄弟の子供が通う幼稚園まで・・・・。

そこの親たちの間でも噂されるようになったそうです。

弁護士に相談をした、スマイリーキクチさん。

民事訴訟を起こす決意をするが、準備を進めるなかで、法律関係の本を読み、脅迫や名誉棄損も刑事事件であることに気付く。

自分だけでなく、兄弟の子供にまで影響が出ると、どうしていいかわからないですよね。

しかも事実でもないし・・・。

兄弟がいくら、嘘だと話したところで誰も信じてくれないですよね。

誹謗中傷をした人たちとは？

2008年8月、再び警察へ相談。

その時の刑事さんは、今までとは違い、ネット犯罪に詳しかった。

真摯に対応してくれ、所轄に連絡してスマイリーキクチさんが犯人グループにいなかったことも証明してくれる。

2008年8月15日、刑事のアドバイスに従って、ブログに「これからも、僕が事件の犯人である、関与している、事件をネタにしたなどと事実無根の内容を書き込むのであれば刑事告訴をします」と書き込む。

ここまで書いたのに、書き込みをしてくる人は悪質だと判断。

３日後に、「あんた殺人犯 死ねば」と書き込みがされる。

刑事に聞いた方法で発進元を一つ一つ確認しメモをしたそうです。

そして、最初に検挙された人は、「もう二度と誹謗中傷しません」と言った、3時間後に誹謗中傷を行っていたそうです・・・。

深刻ととらえた警察は、悪質性の高い書き込みを厳選して、該当する者は一斉摘発する方針に切り替える。

2008年～2009年にかけて19人が検挙されました。

19人の内半数が30代後半。下は17歳から上は47歳までの人たちだった。

職業は大手企業のサラリーマン、プログラマー、セキュリティ部門責任者、国立大学職員、会社事務、左官業、鉄筋工、会社経営、妊娠中のパート事務員など・・・・。

写真をみても、目つきのするどい人が２名ぐらいはいたが、いたって普通の人たちだったそうです。

2009年3月27日までに、起訴できる見込みがあると警察が判断した7人の中傷犯が検察に書類送検される。

本当にいろんな人が書き込みをしていたんですね。

ネットって、相手の顔が見えないから怖いけど、写真をみても普通の人っていうのは、何となくそうだろうな・・・って感じです。

誹謗中傷した理由は？

面白半分で書き込みをしていた１名を除いては、北芝さんの本を読み、信じていたようです。

北芝の所属事務所と本を出版した河出書房新社からの「キクチ氏とコンクリ事件は無関係」とする内容証明を見せた時の反応は・・・・

と全く反省していない様子。

ネットに騙された、本に騙されたでも、間違えてしまったことについては謝ってほしいですね。

自分が辛いからって人を攻撃して言い訳ではないですよね。

私も、ネットで調べて情報を知っているので、間違えた情報を信じてしまう可能性は怖いなと思いました。

楽しい情報を提供できるようにしたいなと思った今日この頃です。

爆報！THE　フライデーが楽しみです。